SEO対策コラム第6弾
テーマ【20年のプロトリマーがオススメする夏場犬が超快適に過ごす方法】
まずコラム掲載にあたって
ドッグサロンのホームページ上でこの度コラム(ブログ)を始めようと思い、
ここに早くも5度目の記事を掲載させていただきます。
当店の宣伝になる言葉や事柄など間接的に表現として偏ってしまう語句が少なからず
含まれるかもしれませんが、このコラムを一読いただける読者様になるだけ有益な記事になるよう、
できるだけ中立的な立場に立ち、20年以上このペット業界にかかわらせていただいている経験や体験を基に綴らせていただきますのでお付き合いいただければ幸いです。
そして更新頻度は当店のスケジュール次第となることも併せてご理解いただければ幸いです。
【前提】
2024年もすっかり夏の気候となり、
当店にご来店してくれる犬(以下ワンコさん)のスタイリングオーダーも、
『前回のカットより短めで』『夏に向けて短くしたい』『暑くなったからスッキリしようかな?』
そんなご注文やご要望をいただくことが増えました。
でははたして夏だから本当にワンコさんて短くして体感温度は変わるのか?
またワンコさんにとってもそれはベストな選択なのか?
今回のコラムでは、20年以上プロとして現場を見てきたトリマー(グルーマー)
として、
その疑問を切り口に深く掘れるところまで掘りつつ、
この記事を読み終えた頃には、
一般の方でも理論立てて、かつどうすれば快適に夏を過ごせるのかまで、
人にわかりやすく伝えられるようになること請け合いなので、
ぜひ最後までお付き合いください。
目次
【ワンコさんの被毛の特徴について】
まずこの章では、ワンコさんの毛(以下被毛)の特徴について述べ、
結論を述べます。
ワンコさんの被毛はその犬種でも違いがあり、大まかに分けるとその種類は2種あ
り、
例えばダックスフンドや、チワワ、柴犬や、キャバリアといった季節や時期によ
って多く抜け毛が発生し、
毛が生え変わるワンコさんの被毛と、
プードル、シーズー、マルチーズといった抜け毛が比較的少なく、
その代わり定期的に被毛のスタイリングやお手入れが必須なワンコさんの被毛と
に分かれます。
前者の毛が抜けて生え変わるワンコさんの被毛の種類をダブルコートと言い、
後者の抜け毛があまりなく、スタイリングが必須なワンコさんの被毛をシングル
コートと言います。
ダブルコートの特徴として、主毛(抜けにくい外見の被毛)、副毛(抜けやすい
綿毛のような被毛)があり、
抜け毛として大量に発生するのはこの『副毛』です。
副毛の役割として、断熱効果や体の温度調節を担うこともあるので、冬の間は抜
けにくく、
夏場はほぼ副毛を必要としないため日本で生活するワンコさんであればどんどん
抜けていきます。
対して、プードルさんやシーズーさんの被毛のシングルコートは、主毛だけで構
成されているので、
毛が抜けにくく、そしてスタイリングしなければ伸び続けることになります。
(なのでドッグサロンでのスタイリング必須!)
しかしながらこの主毛にはダックスさんやチワワさんなど毛が抜けるようなワン
コさんも同様ですが
断熱したり体温調節する機能はなく、
短くしようが、長く残そうが、体感温度は「全く」変わりません。
なのでプードルさんや、シーズーさん、マルチーズさんやシュナウザーさんヨー
キーさんなどなど…
暑さや寒さでスタイルを変えることは『特に考えなくて良い』ということが言え
ます。
優先すべきはご家族のライフスタイルに合わせたスタイルが最適ではないかと思
います。
(お手入れしやすいよう)
【人とワンコさんの平均体温と快適温度】
この章では夏場快適に過ごすために抑えたいもう一つのポイントとして、
人とワンコさんの体温の違いや、
ワンコさんの温度の感じ方などを深堀りしながらご説明させていただきます。
案外知らないワンコさんの平均体温ですが、人の体温の平均は大体35℃~36℃ぐ
らい。
そしてワンコさんの平均体温は、37℃後半から39℃前半ぐらいと言われておりま
す。
そのため人と温度の感じ方というものも変わり、環境省が公開しているクールビ
ズ資料に目を通すと、
人が快適に感じる室温は大体28℃。
一方ワンコさんの快適と感じる室温は約20℃~25℃くらいとされています。
これがワンコさんの基準として、『暑さに弱く、寒さに強い』と、いわれる所以
であり、
その季節に合わせた室温調節は夏場特に必要になります。
しかしながら、先程の章でもお伝えした通り、
毛をすべて刈り取って短くすればいい、とにかくスッキリにすれば良いというも
のではないことは
もうおわかりいただけたかと思います。
ではその対策は?
その事を含めつつ次の章で詳しくご説明させていただきます。
【知らないきゃ熱中症になる?そのリスクとは?】
ワンコさんの被毛の仕組みや、平均体温が分かればもう本質を掴んだのと同然で
すが、
ただし、いかにして対策を講じれば良いか具体的な案がほしい方もおられるかと
思いますので、
この章では、その夏場の具体的対策と、そのワンコさんのために良かれと思った
行動が予期せぬ大惨事を招く、
『絶対にやってはいけない』熱中症リスクが爆上がりしてしまう注意点を
ご紹介させていただきます。
まず具体的な対策として列挙させていただくと、
・日中のお散歩をできるだけ避け、早朝や日が落ちた夕方、など普段のお散歩時
間をズラす
・室内では必ず冷房か、除湿を行い、サーキュレーターなども併用して新鮮な空
気を循環させる
・冷感機能を備えたお洋服や、アルミマットなど体温を下げるような場所の確保
やアイテムなどを活用
・抜け毛があるワンコさんは特に定期的なドッグサロンの利用(1週間~2週間、
または遅れても1ヶ月に1回)
等が挙げられます。
ひとつひとつ敢えて深堀りした解説は不要かと思いますが、
すべてはワンコさんの体温を考慮しつつ、
かつ被毛の特徴などを加味してのご提案となります。
ただ対策1つ目のお散歩時間をズラすことも、
外でしか用を足せないワンコさんであれば、それが思うようにできなかったりす
ると感じますが、
どうしても日中お散歩に連れて行かなければならない状況だとしたら、
風通しの良い日陰のところまで抱っこで移動してお散歩は軽く済ましたり、
そのような場所がご自宅付近になければ、お車などで移動しつつ用を足してもら
い帰宅する。
あるいは大きな公園なら日陰が多いイメージなので、
広い日陰スペースなど探してみて暑がらなさそうならあたりをお散歩してみたり
されても良いかと思います。
そして最後に述べた『抜け毛があるワンコさんに関して、ドッグサロンへ定期的
に利用しよう』というお話について
深堀りさせてください。
毛が伸びるからこそ美容室に行くんじゃないの?と思われる方が多いと思います
が、
毛がどれだけ短くとも、美容室は必須です。
毛が短いワンコさんでも抜け毛が発生しやすいシーズンで大量に発生することも
あります。
その時期につきましては個体差はありますが、大体初夏~秋口までにかけて。
(この時期を換毛期と呼んだりします)
当店でも絶賛衣替えをするがごとく、
抜け毛をたくさん抱えたワンコさんが多くご来店されます。
(下記の動画ご参照)
この抜け毛をどれだけ処理できるかで、夏を問題なく乗り切れるかどうかかかっ
ています。
柴犬さんだけでもこれだけ抜け毛が多いというのは、珍しいことではありません。
逆に言うと、皆さんに想像してほしいのですが、
もしも皆さんの体にこれだけの抜け毛が体中にまとわりついていたとしたら、
どう感じますか?
そして少し勘違いされがちなのですが、
この映像は、美容で特殊なブラシを使って毛を抜き取っているのではなく、
すでに抜けていて、体外ににその毛が抜け落ちることなく体に溜まってしまって
る毛をブラシで取っています。
(この抜け毛をデスコート【死毛】なんて呼んだりします)
そのため例えるなら、肌と洋服の間にウールや綿が詰まっている感覚。
こんな状態なら熱中症リスクも上がると誰でも想像できるかと思います。
なおかつこれも付け加えてお伝えさせていただきたいのですが、
『プロ(ドッグサロンに行く)に美容してもらうことと、一般の方が行う美容は
かなり違います。』
そのため可能ならこまめに美容室へ行き、抜け毛の除去などを含む美容を頼むこ
とが無難ですし、
もしもご自宅でブラッシングをして自己解決で抜け毛を処理した気でいると、
まだまだ処理しきれなかった抜け毛が停滞し、熱中症になったとき取り返しがつ
かないことが起きかねません。
(熱中症になれば極論命を落とします。そして症状が改善したとしても後遺症な
ど残ることもあるので、事前の1策よろしくお願いします)
※ちなみにこまめという美容室の目安については、下記のコラムをご覧ください。
↓↓↓↓
当店にご来店くださる方の意見としても、
「家でやってもこんなに取れなかったのに!」なんてご意見もいただくこともあ
るので、
やったつもり、ブラシは完璧にしているつもりはかなり危険だとも付け加えさせ
てください。
次に前章でお伝えしたシングルコート(プードルさん、マルチーズさん、シュナ
ウザーさんなど)
のワンコさんについての注意喚起も付け加えておきます。
やはり皆さんが思われるのは、毛が長いと暑苦しいというイメージで、
夏場短めのスタイルにしがちですが、この短くするという事自体は悪いことでは
ないですが、
あまりにも短いと(ここでの短さとは肌が見えるぐらいのレベル)、
太陽の紫外線のバリアの役割も担ってくれている被毛のそのバリア機能が薄れ皮
膚に直接紫外線が当たり、
肌荒れの原因になったり、また体温や体感温度を下げようと短くしたその行為で、
結果として全体の体温を上げる結果につながることもあるので、
短くしすぎることもまた問題があります。
【実務経験20年以上プロトリマーオススメドッグサロン活用方法】
この章では、夏場を快適に過ごせる方法として、ドッグサロンでの活用方法をお
伝えさせていただきます。
それは…このコラムを日頃読んでいただいてる方であれば『やっぱりか!』とい
うお声が飛んできそうですが、
『1週間~2週間、もしくは遅くとも1ヶ月位内に定期的にドッグサロンへ行き、プ
ロの美容を受ける。』
このことに尽きます。
やはりスッキリすることは人同様、ワンコさんも快適に感じるものですし、
熱中症リスクも確実に下がり、抜け毛がある子なら新鮮な空気が体を循環しやす
いサイクルを維持でき、
プードルさん、ヨーキーさん、シーズーさんや、シュナウザーさんも
紫外線がバンバン降り注ぐ中で、皮脂が分泌し、紫外線によって汚れや雑菌が繁
殖しやすい体を
美容することによって清潔に保てますので、是非今年の夏もドッグサロンを最大
活用してみてはいかがでしょうか?
【まとめ】
さて皆様いかがだったでしょうか?
今回はワンコさんの夏場のスタイリング方法や、熱中症リスクをできるだけ減ら
す対策について
お話してまいりました。
まず前提となる人とワンコの体温の違いについて、
そしてワンコさんがもつ被毛の特徴について、
次にこれだけは抑えておいてほしい!熱中症リスクを下げる具体的対策と、
絶対やってはいけない!熱中症リスクが爆上がりしてしまう危険行為!をお伝え
し、
20年以上実務経験があるプロトリマー(グルーマー)おすすめのドッグサロン活
用法をお伝えさせていただきました。
この記事がお読みくださった皆様と、ワンコさんのさらなる暮らしの豊かさに一
つでも寄与できたのなら
嬉しく思います。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。